「最近、愛車のMINIのアイドリングが不安定…」「なんだかエンジンの吹け上がりが悪い…」そんなお悩みはありませんか？

大切に乗っているBMW MINIに不調のサインが現れると、とても心配になりますよね。
エンジン不調の原因は様々ですが、意外と多いのが「エア吸い」、つまり二次空気の吸い込みです。

今回は、エンジン不調の原因となる二次空気とは何か、そしてプロの現場でどのように漏れ箇所を特定しているのか、スモークテスターを使った診断方法を交えて詳しく解説していきます。

エンジン不調の犯人？「二次空気」とは

エンジンは、ガソリンと空気を混ぜ合わせた「混合気」を燃焼させることでパワーを生み出しています。この空気は、通常エアクリーナーを通って吸気管からエンジンに送られます。

しかし、何らかの原因で吸気管の途中から余計な空気を吸い込んでしまうことがあります。この正規のルート以外から吸い込まれる空気を「二次空気」と呼びます。

二次空気を吸い込むと、エンジンが想定している混合気のバランスが崩れ（混合気が薄くなる）、次のような様々な不調を引き起こします。[1]

• アイドリングの不安定（ハンチング）

   

• エンジンの吹け上がりが悪くなる

   

• 加速しない、パワー不足を感じる

   

• エンストしやすくなる

   

• エンジンチェックランプの点灯

   

• 燃費の悪化

   

 

特にBMW MINIのR56系などでは、インテークパイプの亀裂やヘッドカバーに繋がるホースの付け根の破損による二次エアの吸い込みが、エンジン不調の原因としてよく報告されています。

目に見えない漏れを見つけ出す！「スモークテスター」の威力

二次空気の吸い込みが疑われる場合、問題となるのは「どこから空気が漏れているのか」を正確に特定することです。目視では発見が困難な小さな亀裂や、部品の接合部のわずかな隙間が原因であることも少なくありません。

そこで活躍するのが「スモークテスター」です。

スモークテスターは、人体に無害な煙を発生させ、インテークマニホールドなどの吸気システムに送り込むための専門機器です。
 システム内に圧力をかけて煙を充満させることで、もしどこかに漏れがあれば、そこから煙がモクモクと立ち上り、目視で確実に漏れ箇所を特定することができます。

従来の、石鹸水などを吹きかけて泡の発生で判断する方法に比べ、微細な漏れも見逃さず、迅速かつ正確な診断が可能です。

スモークテスターによる診断の流れ

1. エンジンを停止させ、吸気システムの入り口（エアクリーナーボックスの後など）を密閉します。

    

2. スモークテスターのホースを、専用のアダプターを使って吸気システムに接続します。

    

3. テスターのスイッチを入れ、システム内に煙を送り込みます。

    

4. エンジンルームをくまなくチェックし、煙が漏れ出てくる場所を探します。

    

 

二次エア漏れの主な原因と修理

スモークテスターによって漏れ箇所が特定できたら、次はその部分の修理です。BMW MINIで二次エア漏れが起こりやすい代表的な箇所には、以下のようなものがあります。

• インテークマニホールドのガスケット: エンジンとの接合部にあるガスケットが劣化して気密性が失われるケースです。

   

• インテークパイプ・ホース類の亀裂: 熱や経年劣化で樹脂やゴム製のパイプにひび割れが入ることがあります。

   

• PCVバルブ（ブローバイガス還元装置）の故障: バルブが正常に作動しなくなると、そこからエアを吸い込んでしまうことがあります。

   

• フューエルベントバルブ（パージバルブ）の固着: ガソリンタンクから気化したガスを制御するバルブが開放状態で固着すると、二次エアを吸う原因になります。

   

これらの部品を新品に交換することで、二次エアの吸い込みは解消され、エンジンの調子も元通りになるはずです。
修理後はアイドリングが安定し、スムーズな吹け上がりと力強い加速が蘇ります。

オートガレージサクライではBMW MINIのエンジン不調に関する修理・整備は
専用の診断機を用意していますのでどんな些細なのことでもお応えすることができます。

BMW以外にもベンツなどの専用診断機まで完備していますので点検・整備をすることが可能です。

エンジンの始動に違和感がある方はオートガレージ　サクライ（㈱A.G.S）へご相談ください。

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