今回はシトロエンC3(エアクロス)の修理事例をご紹介します。

「走行中にオイルランプ(油圧警告灯)が点灯した」とのことでご入庫いただきました。
警告灯が点灯する場合、エンジン内部で深刻なトラブルが起きている可能性があるため、慎重に診断を進めていきます。

1. コンピューター診断
まずは診断機(AUTEL)を接続してエラーコードを確認します。
画面には「エンジンオイル回路圧力:指示より低い値」との記録が残っていました。実際に油圧が十分に掛かっていない状態です。

2. オイルパンを取り外して内部を確認
原因を特定するため、エンジン下部のオイルパンを取り外して内部を点検します。

3. 警告灯の原因は「スラッジの詰まり」
エンジン内部に溜まった「スラッジ(オイルの燃えカスや汚れの塊)」が、オイルを吸い上げるストレーナーを塞いでしまっていました。
こちらの写真をご覧ください。手のひらに乗っているのが、内部から取り出したスラッジの塊です。



これだけ大きな塊がストレーナーを塞いでしまうと、オイルが循環せず、エンジンが焼き付いてしまう寸前の大変危険な状態でした。
4. 洗浄・清掃作業
溜まっていたスラッジを丁寧に取り除き、ストレーナーおよびエンジン内部を徹底的に洗浄しました。組み上げ後、新しいオイルを注入し、無事に油圧も正常値に戻り、警告灯も消灯しました。

店主よりアドバイス
欧州車、特に近年のダウンサイジングターボエンジンはオイルの管理が非常にシビアです。オイル交換を怠ると、今回のようにスラッジが堆積し、最悪の場合はエンジン交換が必要になる大きな故障に繋がります。
「最近オイル交換してないな…」
「警告灯が一瞬ついた気がする」
そんな不安がある方は、手遅れになる前にぜひ一度ご相談ください。
大切なお車を長く、安全に乗っていただけるよう、一台一台丁寧に対応させていただきます。