今回は、プジョー 3008のオーナー様より「走行中にエンジン故障の警告灯が出た」とのご相談をいただき、修理を行いました。
プジョーに限らず、輸入車でチェックランプが点灯すると「高額な修理になるのでは…?」と不安になる方も多いかと思います。今回の原因と、驚きの作業内容をご紹介します。
1. 診断機によるエラー特定
まず、メーターパネルには**「エンジン故障:要修理」**のメッセージ。
すぐに専用の診断機を接続して、車両のコンピューターが記録しているエラーコード(DTC)を読み取ります。

表示されたのは**「吸気温センサー(電動スロットルバルブ下流)ー プラスへの短絡」**というエラー。
吸気温センサーとは、エンジンに吸い込まれる空気の温度を測る重要な部品です。この数値が狂うと、燃料の噴射量などが正しく計算できなくなり、エンジンの不調やチェックランプ点灯につながります。

2. センサーを取り外してみて衝撃…!
故障が疑われる吸気温センサーをエンジンから取り外してみます。
すると、そこには驚きの光景が…。

左側が取り外したセンサー、右側が新品のセンサーです。
元の形がわからないほど、真っ黒な煤(カーボン)がびっしりと堆積しています!

これでは空気の温度を正確に測れるはずがありません。センサーがカーボンに覆われてしまい、いわば「窒息状態」になっていたことが、エラーの直接的な原因でした。
3. なぜこんなに汚れるのか?
プジョーのクリーンディーゼル(BlueHDi)や直噴エンジンでは、排気ガスを再循環させて環境性能を高める仕組み(EGR)が備わっています。

そのため、走行距離が伸びてくると、どうしても吸気通路にカーボンが溜まりやすくなります。今回のお車も、センサーを取り付けるポート部分まで汚れが回っていました。
4. 作業完了とアフターケア
新品のセンサーへ交換し、蓄積していたエラーコードを消去。
試運転を行い、再度チェックランプが点灯しないこと、データ上の吸気温が正常であることを確認して作業完了です!
センサーの汚れは、燃費の悪化や加速のモタつきの原因にもなります。
「最近パワーが落ちた気がする」「警告灯がついたり消えたりする」といった症状がある方は、早めの点検をお勧めします。
プジョーのメンテナンス、お気軽にご相談ください!